「生活習慣のパターン化」が生むアウトプットの安定と向上
2022.06.05
何もやる気がしない…。ソファにごろっと横になってYouTubeかサブスクで動画でも見ていたい…。
そんな風に思うこと、ありますか? 少なくとも私はよくあります。
ましてリモートワークで働いていると、そんな誘惑に実際負けてしまうこともしばしば。仕事はたくさんありますので、結局夕方や夜に必死になって仕事を片付けるということになります。
「人生最大にして最強の敵”めんどうくさい”にうち勝ち…
立派な大人になりたいなぁ~…」
古谷実さんのマンガ「グリーンヒル」のラストに、主人公の少年がこう独りごちるシーンがあります。これ、本当にその通りというか、人生は「めんどくさい」との戦いだなと心から同意します。私自身、いまだに日々「めんどくさい」との戦いの連続です。
とはいえ、その戦いを繰り返す中で、こうすれば打ち勝てるというパターンもいくつか見えてきています。中でも最も大事だなと思っているのが、「生活習慣のパターン化」です。
具体的には、まず寝る時間と起きる時間を固定化します。例えば、夜23時半に就寝、朝は7時に起きる、といった具合です。
こうすることで、まず必要な睡眠時間が確保されます。決まった時間に寝ることで体もそのリズムを覚え、寝入りやすく、起きやすくなるので睡眠の質も高まります。
満足な睡眠がとれると、しっかりエネルギーがチャージされるので「めんどくさいこと」に立ち向かう意欲がわいてきます。これが「めんどくさい」に打ち勝つための最低条件というか、正直睡眠不足の眠い状態で「めんどくさいこと」に前向きな取り組もうとは、私はなかなかなれません。
それでもやるしかないのでやる、となるわけですが、やる気が出ないのでグダグダと進め、一日が終わっても想定の半分も終わらなかった、なんてことになります。
しっかり決まった時間を寝た上で、朝起きたら陽光を浴びて朝食をとり、コーヒーを飲んで9時に始業する。そんな具合に朝のルーティンを決めます。一回習慣化すると考えずにそのように行動するようになるのでとても楽ですし、いつも通りのリズムで動くことで体と心も仕事に入りやすくなります。
あとは、「とにかく仕事をはじめる」こと。最初は軽い仕事からでも構いませんが、「少なくとも午前中にこれをやる」など、優先順位が高いけれど「めんどくさい」仕事をとにかくやりはじめる。そうすることで、少しずつやる気も湧いてきて、楽しく取り組むことができるようになってきます。
「めんどくさい」との戦いを制することができるということはセルフコントロールができるようになるということ。これができると「自分に何がどこまでできるのか」がより正確に分かるようになり、仕事の組み立てもとてもやりやすくなります。
言うは易く行うは難しですが、「セルフコントロール」は仕事の基本のキであり、最も大切なことでもあると思います。こんな話をもっと細かくお伝えしていきたいと思います。
この記事を書いた人
田中 裕康(NCL)
編集者。ライフハッカー[日本版]副編集長。週刊誌記者などを経て、2013年に日経BPコンサルティングに入社。17年から日経BPに出向し、日経xwoman編集部(DUAL、doors)に所属。21年に退社、メディアジーンに入社。公務員の妻と2人の娘の4人家族。洗濯や掃除、子どもの外遊びなどは主に担っているものの、料理だけは完全に妻頼り。